お天道様


【お天道様】


いつまで横になってるつもりだ
ほら  お天道様が見ているぞ
悔しくはないか
ボロボロになっても見下ろされる

地を這いずって
泣き腫らして
手を伸ばして
のどから手が伸びるほどに欲しいのに
届くはずもない広くて遠い空
お天道様
それでもあんたの光はすぐ届いちまうんだな

まだ泣き言を言っているのか
ほらお天道様が見ているぞ
嬉しくはないか
こんなボロボロになっても
知らん顔なんてしていない

ほら  お天道様が見ているぞ
お前が歩くのを

嬉しくはないか

ひとつづり

寄木 ひとり 手で遊び、言葉で遊ぶ、ひとといろの縁結び。 手の演劇、詩、文劇、詩劇、文字体アート ※無断転載、転載禁止

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