ひとつづりの夢

【ひとつづりの夢】


きみはひとりだと言った

生まれた時も
死ぬ時も

だからぼくの夢は
きみをひとりにさせないことだ

生まれる前も
だれかのお腹の中で生きていたこと

死んだあとも
だれかのこころの中で生きていくこと

ひとりだったんじゃなく
ひとりじゃないことをわすれてたんだって
そう笑って思い出してくれるように


あの日のおやすみなさいが嬉しくて
いつもぼくは

こんなひとつづりの夢を
何度も話したくなってしまう

ひとつづり

寄木 ひとり 手で遊び、言葉で遊ぶ、ひとといろの縁結び。 手の演劇、詩、文劇、詩劇、文字体アート ※無断転載、転載禁止

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